アナログゲームの面白さは「面倒くささ」にあり?オンラインゲームでは味わえない魅力を解説
私はデジタルゲーム中心の本サイトも運営しており、毎日数時間はデジタルゲームを遊ぶゲーム好きです。
そんな私がなぜ、アナログゲームを紹介するサイトを立ち上げたのかといえば、そこにデジタルゲームにはない魅力があると考えるから。
もう少し言うと、最近のデジタルゲームで薄くなりつつある要素が、アナログゲームには残っているのではないかと思い始めたからです。
デジタルゲームのマルチプレイはオンラインが主流に
今ほどインターネットが普及していなかった時代、家庭用ゲーム機のゲームはオフラインで楽しむのが普通でした。
もちろん一人で遊ぶことも多いのですが、友達や家族と集まってみんなで対戦を楽しむというのも、大切な遊び方のひとつでした。
しかし現代のゲームは、各家庭にインターネットが普及した結果として、遠く離れていても一緒にゲームをすることができるようになりました。
- 周りに一緒に遊ぶ人がいなくても、マルチプレイを楽しめる
- (ゲームやツール次第だけど)コミュニケーションもできる
- 画面をひとりで使えるので、快適にプレイできる
など多くのメリットがあり、マルチプレイといえばオンラインが主流になっています。特にスマートフォンゲームの普及は、その流れに拍車をかけたのではないでしょうか。
しかし個人的には、やっぱりローカルマルチのほうが遊んでいて楽しいんですよね。
私にはたまに家に来る甥っ子とゲームをする機会があります。対戦で盛り上がったり、呼吸を合わせて協力プレイを楽しんだりするのは、顔の見えないオンラインマルチにはない魅力があります。
10回オンラインマルチをしても得られない楽しみが、1回のローカルマルチで得られるというのが私の考え。学生時代もよく、友人を招いて「ウイニングイレブン」の対戦を楽しんだものです。
ただ大人になると、みんなで集まってゲームというのもなかなかできないですからね。環境にも左右されますし、オンラインマルチが中心になるのも、十分に理解できます。
アナログゲームの魅力は「面倒くささ」?
アナログゲームでは、対戦を楽しもうと思えば基本的には、同じ場所に集まり顔を突き合わせてプレイすることになります。
相手の表情、言動、呼吸を感じながら駆け引きを楽しむアナログゲームには、オンラインマルチ全盛のデジタルゲームで失われつつあるものが、変わらず残っているような気がします。
デジタルゲームと比較すると、アナログゲームで遊ぶのは、はっきり言ってしまえば「面倒くさい」ことなんですよね。
- 同じ場所に集まる必要がある
- セッティングや片付けも自分でする必要がある
- コミュニケーションなしでは成立しない
などなど。
しかしそれでもアナログゲームで遊ぶ人が多いのは、そこに今のデジタルゲームにはないなにかがあるからなのでしょう。
アナログゲームをデジタル化し、オンラインマルチで遊べるようにしたものは少なくありません。
しかしそれをプレイして、「あれ、アナログで遊ぶときほど楽しくないな…」と感じてしまった経験はありませんか?
デジタルで遊ぶにはシンプルすぎるのも原因の一つでしょうが、アナログゲームの面倒くささがデジタル化で取り払われてしまっていることも、物足りなさの原因ではないでしょうか。
そのあたりは、先ほどお話ししたローカルマルチで楽しむデジタルゲームと似ているんですよね。
もともと花札やトランプなどを製造していた任天堂が、ゲームづくりにおいてハードのスペックやグラフィック性能よりも、家族や友達と楽しめることを大切にするのは必然なのかもしれません。
【終わりに】アナログゲームの魅力を伝えたい
アナログゲームにも、デジタルゲームにも、それぞれの良さがあります。
別に対立関係にあるものではないですし、どちらも楽しく遊んでいけばいいのではないでしょうか。
どうしてもプレイ環境に制約があるアナログゲームではありますが、その魅力を今後も存分に伝えていければと思います。
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